
大船渡に2023年4月オープンしたラーメン屋が、今回ご紹介する「ちょとつも」です。
開店するなり大人気で、行列ができることもめずらしくありません。さっそく人気の秘密を探ってきました。
こんなお店
市内の中心市街地を通る国道45号線沿いにお店はあります。周辺に建物は多いですが、敷地はそれなりに広くのぼりも立っているので、店を探して迷うことはなさそうです。
敷地奥に置かれた、青い外観のコンテナハウスが店舗になっています。当然お店は広くないため、行列を想定してか、外にテーブルやベンチが出してあります。

店内には4人がけのテーブル席が2つと、カウンターが5席。小物がところどころに並べられ、お店の雰囲気は明るく好感が持てます。


メニュー
気になるメニューは、開店時から増えていき
- しょうゆ
- 塩
- みそ
- ちょと郎(二郎系)
- ちょとにぼ
- 白湯
- 肉みそ生姜
- つけ麺
をベースに、
- 辛白湯
- 辛みそ
- みそバターコーン
- 青とうがらし味噌
と盛りだくさんのバリエーション。数回来店した程度では、店の全容はつかめません。
このほかサイドメニューに、ワンタン、シュウマイなどがあり、チャーシューや味玉の入ったおつまみセットで、ビールやハイボールを飲むこともできます。開店当初あったチキンカレーは、現在メニューから落ちているようです。

メニューが多く、どれを選んだものやら初めての方には大変悩ましいと思われますが、そんな人向けに人気ランキングの一覧が壁に掲示してあります。ちなみにランキングは、
1位 白湯全のせ
2位 塩全のせ
3位 ちょと郎全のせ
〃 辛みそ全のせ
〃 辛白湯全のせ
となっています。
一番人気!白湯ラーメン
まずはランキングの1位でもある白湯をレポートします。

器・麺・スープと白でコーディネートされた外観で、具材はチャーシュー、メンマ、のり、ねぎ、なるとといったところ。
麺は細目のストレート系ですが、お好みで麺の太さを変更できます。
スープはコクがあって鶏の旨味が凝縮された逸品。カットした柑橘(ゆず?)がほど良い酸味を加えてくれて良いアクセントとなり、飲み干す勢いで食べ進むこと必至です。
具材のあぶりチャーシューは香ばしくてとても柔らかく、一枚では足りないほどです。だからこそ具材全乗せが人気なのでしょう。ただし、全乗せメニューは軒並み千円を超えるのが悩ましいところ。
のり・メンマ・なるとのいずれも箸休めにはちょうど良い存在で、全体的なボリュームもほどよく、女性や子供でもペロリと一人前を食べきれそうです。
麺を堪能したいなら!つけ麺
続いて、ボリューム感があって満足度の高い、つけ麺をご紹介します。ここでは「ちょとつけ醤油」をチョイス。
温かいラーメンは、麺の量が並盛150g/大盛200gとなっているのですが、つけ麺では麺の量が並盛250g/大盛350g(どちらも同料金)となっており、しっかりお腹を満たしたい人にも嬉しいボリュームです。

そしてこの「ちょとつけ醤油」、麺がとろとろの「昆布水」に浸された状態で提供されるのがポイントです。塩味のつけ汁も出汁の風味が豊かに感じられます。
麺は色白の細めストレートなのですが、昆布水×ストレート麺の組み合わせは、するりとほどける口あたり。とにかく驚くほどつるつるとなめらかで、終盤は箸でつかむのも一苦労するほどなのです。昆布水との相性も良く、ひとくちすするごとに自然な旨味が広がります。

スープは透き通るような醤油ダレ。見た目はあっさりでも、鶏のしっかりとした出汁の深みがあります。単調になりがちなあっさり系ですが、そこは「ちょとつも」。個性派のトッピングがアクセントを演出してくれます。
- しゃきしゃきメンマ
- しっとりやわらかい鶏チャーシュー
- さっぱり香味のかいわれ大根
- しょうが、みょうが、ゆず
この組み合わせが絶妙で、一口ごとに新鮮な味の変化が楽しめる構成。最後まで飽きさせません。がっつりしつつも、丁寧な一杯をじっくり味わいたい人や、醤油・塩ベースで、出汁の旨味を感じたい人、つけ麺は好きだけど、脂っこいのはちょっと苦手な人などにおすすめです。
オープン以来高い人気を誇る同店。ラーメン店の多い大船渡ですが、胸を張っておすすめできるお店の一つと言えます。
ちなみに店名の「ちょとつも」ですが、地元紙の記事によると、猪突猛進という四字熟語から来ているそうで、残りの文字は今後の展開のためにとっておくとのことでした。ラーメンの美味しさを求めて、これからも突き進んでほしいところです。
まとめ
・一番人気は白湯スープ
・千円超えOKなら、具材の全乗せメニューを
・PayPay、LINE Payが使えます
基本情報
住所:大船渡町字野々田22-1
営業時間:11:00~14:30、17:30~21:00
定休日:日曜日
駐車場:あり