岩手には14市・15町・4村の計33市町村ありますが、大船渡はどんな位置にいるのでしょうか。気になるランキングを調べてみました。
目次
面積
大船渡の面積は323k㎡で18位となっています。これに一番近いのは住田町で335k㎡。ちなみに上位は宮古市(1,259k㎡)と一関市(1,256k㎡)がツートップです。
人口・世帯数(令和3年11月)
大船渡市の人口は33,913人で、8位となっています。久慈市(32,260人)、紫波町(32,153人)、釜石市(31,265人)と僅差で並んでいます。
世帯数になると釜石市(15,971世帯)や久慈市(15,539世帯)に抜かれ、14,827世帯で10位です。
漁業(平成30年)
経営体数で見ると605経営体で、宮古市(696経営体)に次ぐ2位でツートップを形成しています。
農業(平成27年)
今度は農業です。大船渡は典型的な中山間地域なので農地が少ないのですが、やはりそれを反映してか、総農家数は1,010人で19位ですが、販売農家数では27位です。ちなみに、やはりというか下位は沿岸市町村が占めます。
工業(令和元年)
製造業の事業所数98で7位、従業者数2,616人で9位につけています。製造品出荷額では6,791千万円で10位という結果です。
商業(平成28年)
卸売・小売り事業所数は510で7位、従業員数3,011人で8位、商品販売額10,150千万円でこちらも8位となっています。
事業所・従業者数(平成28年)
2,516事業所で7位となっています。ちなみに盛岡が15,555事業所でダントツのトップです。従業者数は16,744人で、こちらも7位です。
市町村民所得(平成29年)
市町村民所得とは、その市町村に住む人が生産活動の結果新たに生み出した価値の合計ですが、一人当たりにすると大船渡は2,911千円で7位です。
普通会計歳出決算額(令和元年)
市町村の年間予算規模の大きさでは、248億円で9位に入っています。ただし、陸前高田市で800億円を超えるなど震災復興事業分が入っているため、本来の自治体の予算規模を上回った数字となっているところもあるため、一概には比較できないと思われます。
小中学校児童生徒数(令和2年)
2,188人で10位となっています。人口では上回っていたはずの紫波町(2,551人)や久慈市(2,507人)に差をつけられています。こうした数字は将来的な人口減の下げ幅に影響してくるのかもしれません。人口の動向を注視したいところです。
交通(令和元年)
交通事故発生件数は41件で10位ですが、人口1万人あたりの事故率では11.5人の17位と健闘しています。しかし、人口規模の大きい宮古市では8.6人となっており、取組みの深化が求められそうです。
消防(平成30年)
火災の発生件数は15件で7位となっています。意外なことに1位は奥州市の54件で、盛岡市は36件で4位でした。奥州市を1位に押し上げたのは全体の半数以上を占める「その他火災」23件でしたが、半数以上もある「その他」って一体・・?
まとめ
県内自治体の規模感は人口に象徴されていて、単独トップの盛岡市、第2グループの奥州市と一関市、第3グループの花巻市と北上市、第4グループの滝沢市と宮古市、大船渡はそれに次ぐ釜石市・久慈市グループに属する形ではないでしょうか。良くも悪くも意外な数字というのは見つけられませんでしたが、県内市部ではほぼ中位の自治体というイメージなんだろうと思います。 最後に面白いデータを。大船渡の生活保護の保護率は令和元年で0.4%ほどで、福祉事務所単位で見ると県内最下位なのです。大船渡の風土や住民の気質など、一見表に見えないものが作用していると思えてなりません。