JR大船渡線BRTで行ける観光地

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JR大船渡線BRTで行ける観光地

 鉄道だったJR大船渡線はバスを使ったBRTに切り替わり、利便性が向上しました。ここでは、BRTを利用する方向けに、各駅から行ける観光地をご紹介します。

BRTとは

 JR大船渡線の気仙沼~盛間は、東日本大震災で線路が大きく被災したことから不通となっていましたが、平成25年3月、BRTの運行により営業が再開されました。

 BRTとは「バス高速輸送システム」の略で、バスを基盤とした大量輸送システムのことなのですが、大船渡を走るBRTは連結などしておらず、つまるところフツーのバスです。

鉄道とBRTの違い

 震災前に運行していた大船渡線の列車との違いは以下の通りです。

線路が舗装路面になった

 専用道をバスが走るということで、JRが運営していることを考えなければ、普通のバスです。実際、岩手県交通が運行を委託されているようです。

停車するのは停留所ではなく、あくまでも「駅」

 JRなので、当たり前といえば当たり前です。ちなみに、BRTに代わってから停車駅が3駅から8駅に増え、利便性は大幅に向上しました。

運行本数が増えた

 公共交通による移動の手段として割り切れば、メリットが大きいように思います。しかしながら、列車の旅の風情が味わえないのは、正直さびしいものです。

BRT駅最寄りの観光地

盛駅

 始発駅の盛駅ですが、5か0のつく日なら朝市の市日(300m)、曹洞宗の古刹 洞雲寺(600m)、桜の名所 天神山公園(450m+階段約250段!)が徒歩圏内です。お土産を買うならサンリアショッピングセンターも300mほどの距離にあります。

田茂山駅

 令和2年に新設された田茂山駅からは、日本建築大賞を受賞した複合型文化施設 リアスホール(500m)に行けます。また、唯一コンビニ(セブンイレブン)が間近にある駅なので、入用であれば有効活用を。

地ノ森駅

 こちらも令和2年に新設されました。ランチやディナーに鮮魚が食べたいなら、活魚すごう(600m)を選べば間違いありません。坂道がありますが、10分ほどで着きます。

大船渡駅

 震災後、一帯が土地区画整理とまちづくり事業でグッと都会的な街に生まれ変わりました。かもめテラスをはじめとした、地元飲食店や商店が集まった「キャッセン大船渡」や津波伝承館は駅から目の前にあります。このほか、子供が存分に遊べる市民憩いの場 夢海公園(300m)、気仙の船大工が今に蘇らせた千石船・気仙丸の陸上展示(100m)が見られます。

大船渡魚市場前駅

 平成27年に新設された駅で、その名の通り大船渡市魚市場(300m)最寄りです。朝7時半から海鮮を食べられる「れすとらん海」が併設されています。海産物が買いたい、新鮮な魚介を網焼きで食べたいという方は、海の幸ふるまいセンター(700m)へどうぞ。

下船渡駅

 縄文時代後期の代表的な貝塚である、下船渡貝塚(200m)が最寄りです。また、珊琥島(直線で500m)が目の前に位置しています。渡航できれば最高なんですが・・。

大船渡丸森駅

 令和2年新設のこの駅からは、「温泉宿・ホテル総選挙2021」絶景部門で第1位に選出された、大船渡温泉(100m)が近いです。敷地内に無料の足湯もありますので、宿泊先でない方もお気軽にどうぞ。

細浦駅

 穴通磯、碁石キャンプ場、世界の椿館・碁石等々、大船渡随一の観光地である碁石海岸を目指すのであれば、近くの細浦駅前バス停から岩手県交通の「碁石海岸行き」バスに乗り換えるのが賢明です。

碁石海岸口駅

 平成25年に新設された駅です。駅の中では碁石海岸の最寄ということになり、その駅名を見て、何も知らない人ならば「何とかなるさ」と降りてしまいそうですが、目的地まで4km近くあり、付近にタクシーが停まっているわけでもないため、碁石海岸を目指すには徒歩しかありません

 健脚であれば、三面椿(2km)を経由しながら碁石海岸まで歩き、帰りは岩手県交通バスから細浦駅でBRTに乗り換える方法もあります。

おわりに

 JR大船渡線BRT各駅近くの観光地等を紹介してきました。鉄路復活を一部で叫ばれ、肩身が狭い感さえあるBRTですが、観光にも役立つ公共交通機関として今日も走っています。もっと利用者が増えてくれれば、地元住民としてもありがたいです。

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