大船渡の「碁石海岸観光まつり」とは?イベント内容をご紹介

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大船渡の「碁石海岸観光まつり」とは?イベント内容をご紹介

 大船渡では、毎年ゴールデンウイークごろ、年度最初のイベント「碁石海岸観光まつり」が開催されます。

 しかし、市外の方からは「観光まつり」って一体何のお祭りなの?という質問がよく聞かれます。ここでは、碁石海岸観光まつりについて詳しくご紹介します。

謎のネーミング

 多くのイベントは、その名称でメインが何なのか分かります。「さんままつり」とか「シャクナゲ鑑賞会」などは最も分かりやすく、「産業まつり」ならどこの地域でもやっているので、各種物産が手に入るだろうというコンセンサスがあります。

 そこへもってきて「観光まつり」。一体何を目的にしているのか?さっぱり分かりません。碁石海岸という地名が付くので場所こそ分かりますが、「光るものを観に行く」観光というものを対象にしたイベント・・?ネーミングからその内容を読み取ることはできません。いったい誰の思いつきなのでしょうか。

こんなイベント

 「碁石海岸観光まつり」とは、GWを迎え、すっかり春めいた碁石海岸のレストハウス付近を会場に、2日間に渡り出店や体験、ゲームやステージ発表などが開かれるイベントで、主催者発表では例年2~3万人を集めます。

 歴史は意外に古く、昭和28年に地元である末崎地区の青年団による催しが開かれたのが始まりだそうです。謎ネームの名付け親は当時の地元青年ということになりそうです。

 内容は毎年少しずつ変わりますが、基本路線は一緒です。ここでは令和3年の観光まつりを例に見ていきます。

大船渡つばき娘お披露目式

 令和3年で第23代を数える、大船渡観光のキャンペーンガールがつばき娘です。任期は1年で、このイベントが就任の初仕事となるため、メンバー3人の初々しい姿を間近で見ることができます。

碁石産わかめ販売、詰め放題

 養殖わかめ発祥の地とも言われる碁石地区で採れたわかめを、袋一杯に詰め込めるお得なイベント。塩蔵なので、冷蔵庫で保存していつでもシャキシャキわかめが楽しめます。

炭火焼きほたて、焼きほやの販売

 ほたてのおいしさは言うまでもありませんが、あまり加熱して食べることのないほやの新たな美味しさを知ることになります。ほやが苦手が方でも結構イケます。

「碁石海鮮鍋」販売

 市漁協女性部のおばちゃん達が手作りした、海鮮がふんだんに入った鍋料理。大鍋で作るので、スープのうま味はハンパないです。長い行列ができ、売り切れ必至なのでお早めに。

碁石海岸穴通船運航

 碁石海岸随一の名所・穴通磯を小型船で通り抜けるスリリングな体験ツアー。まつり期間中は特別価格で乗れたりします。

世界の椿館・碁石、市立博物館無料開放

 まつり会場から徒歩圏内の2施設が無料で入場できます。世界13か国約600種の椿を楽しむもよし、大船渡の歴史・風俗について深く学ぶもよし、です。

 このほかグルメ販売コーナー、露天コーナー、ゆるキャラ・おおふなトンをはじめとしたステージパフォーマンスにIBCラジオ公開生放送などなど、企画が盛りだくさんです。

駐車場について

 主会場となる碁石海岸レストハウスの近隣駐車場は台数が限られており、会場周辺は車で大変混雑するので、ひとまず会場を目指すより、遠くても早目に駐車場を見つけてシャトルバスを利用するのが、時間を有効に使える賢い方法です。

イベントの正体

 市や観光物産協会のHPには、「大船渡市の観光シーズンの幕開けを告げるまつり」なんて説明にもならない説明が書かれていますが、各種の企画について書いていくうちに何となく気が付きました。要するに、これという目玉がないために名称もしっくりこず説明もうまくできないのではないかと。

 きわだったものはないけども、観光シーズンの皮切りに市内随一の観光地を盛り上げたい、大勢の観光客で賑わいを出したいという関係者の切なる願いを形にしたものが、観光まつりの正体なのかもしれません。

 ともあれ、ただでさえ気持ちが浮き立つ春、グルメや各種体験が楽しめるイベントなので、是非大船渡まで足を運んでみてください。

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