せっかく大船渡まで来たので、ここでしか食べられないものが食べたい、とくれば定番は海鮮料理ですが、より気軽に万人受けする料理が食べたいのであれば、地物にこだわったラーメンはいかがでしょうか？
今回ご紹介するのは、今や岩手県内でも説明する必要などないほど有名なラーメン店・秋刀魚だし黒船。大船渡の飲食店でこれほど行列ができる店はここを置いて他にありません。
こんなお店
大船渡の市街地から離れた、国道107号沿いにお店はあります。周辺は建物もまばらなので、まず迷うことはありません。
外観は渋いシルバーで、単なる直方体ではない建物や、窓の位置と大きさなど、個性的な雰囲気を醸し出しています。
暖簾を潜って通路の先が店内。人気店らしくサイン色紙やレアな各種ポスターなどがふんだんに貼ってあります。
テーブルが5卓、カウンタ4席、小上がりにテーブル2卓といったところで、それなりに人は入りそうですが、休日ともなればここにも通路にも並びきれなくて外まで列が続くのです。
注文は、入口にある券売機でチケットを購入します。ペイペイで支払う場合は、席での注文となるようです。
おすすめメニュー
メニューはつけ麺や辛いラーメンなどバリエーション豊富ですが、やはり店の名が示す通り、イチオシは秋刀魚だしらーめんです。醤油と塩が選べるほか、具材が豪華な「特製」醤油と塩があります。
秋刀魚だしらーめん・醤油
店主のこだわりが見た目からも伝わるような、食べるのがもったいないほど美しい見栄えのラーメン。
澄んだスープはあっさりと飲みやすい上品さがありながら、コクを感じます。カツオの身をボイルして燻製にしたものがかつお節で、そのサンマ版である秋刀魚節を使っているのが特徴なのですが、焼き秋刀魚のような脂っぽさや魚臭さは感じさせず、良い出汁が取れています。
麺は細目のストレートで、見た目は二八そばかと思うような色合い。小麦が香り立つような麺はのど越しも良くツルツルと入っていきます。
具材はチャーシュー、ねぎ、めんま、水菜といったところ。豚バラのチャーシューはほど良く煮込んであって、口の中でトロリとほどけます。太目のめんまもシャキシャキおいしく、存在感を出しています。水菜も食感良く箸休め的な役割。
麺・スープ・具材それぞれが良い仕事をしていて、あっという間に食べ終わってしまい、少々物足りなく感じるほど。男性ならば麺を大盛りにしたり、三種のチャーシューに煮卵と具材の種類が増える特製らーめんにしても良いかもしれません。
秋刀魚だしらーめん・塩
見た目は醤油味と変わらないように思えますが、味わいはよりシンプル。スープの旨味を感じやすいように思います。
具材は醤油と同じチャーシュー、ねぎ、めんま、水菜、これに少量のゆずのような柑橘類が加わります。
見た目も味もとても上品で、あっさりさっぱり、でも深みがある味わいです。
まとめ
「第一回いわて『麺恋』ラーメン総選挙第１位」に加え、「第二回いわて『麺恋』ラーメン総選挙第２位」と、その実力は県内でも指折りの名店と言えます。そして、その人気に違わぬ素晴らしい一杯が味わえます。個人的にはこってりコテコテのラーメンが大好きなのですが、それでも行きたくなるお店です。大船渡にお立ち寄りの際は、行列を覚悟の上で是非どうぞ！
基本情報
住所：猪川町藤沢口39-1
電話番号：0192-26-0144
営業時間：11:00～15:00
定休日：月曜日（祝日の場合は火曜日）
駐車場：あり
支払い方法：現金、PayPay